小学5年生にとっての「ロボット」

「子供たちが真剣に問題に
取り組むときは、
自分たちにとって意味のあること
をやっているときだけだ」
      (シーモア・パパート)

Mくんは小5のとき、
ロボット競技で

「上下にくっついた
磁石ブロックを切り離す」

というミッションに
取り組んでいました。

これはロボットの車の
先端に薄いプレートという
ブロックを1枚とりつけ、

車を移動させて
くっついた
磁石ブロックの間に
差し込んでやればできます。

・・と、私は思ったのですが
Mくんにとって
「意味のある」やり方は
ちがっていました。

彼はロボットの先端に
ブロックで小さな
「クリスマスツリー」
つくってとりつけ、
それに磁石ブロックを切り離す
仕事をさせたいと考えたの
です。
時は12月。クリスマス前・・。

ロボット競技は時間内に
ミッション達成のポイントを
競うもの。しかも団体競技。

もっと簡単で確実なやり方が
あるのに、「クリスマスツリー」
にこだわる彼を前に、私は
戸惑いました。

「今回は 『フォア・ザ・チーム』
だからさ・・」

結局・・

結局、彼は自分の主張を
曲げませんでした。

そして、「クリスマスツリー」に
ミッションをさせようとする
彼は真剣そのものでした。

救いだったのは、チームの
みんながそんな彼を応援して
くれたこと。

つまり、このとき当事者の
生徒さんたちはもっと
柔軟に、優しく
「フォア・ザ・チーム」
を表現していました。

こうした状況、実は
Mくんに、限ったことではありません。
毎年のように、この葛藤は
あります。

Mくんは「クリスマスツリー」
に取り組むことで
いろんなことを学びました。

製作の技術もあがったし、
何より真剣な姿勢が友だちの応援
をもらえることも体感しました。

その様子を見て私も少し成長
させてもらいました。 

以来、現場で戸惑ったときは

「どうすれば、この生徒さんは
    『意味がある』
     と感じるのだろうか?」

と自問するようにしています。 
 

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