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このページはラボクラスの生徒と君塚がともに成長していった様子を
君塚の目から振り返ります。
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【N.Kくん 2009年まで在籍)】:
入会当初楽しそうにしていたN.Kくんがジュニアロボティクスクラスに進級すると、
さほど楽しそうにしなくなってきた。ときおり「教室にくるよりどこかに出かけたい」
などという言葉が出たりし、僕は「何とかしなければ」と思っていた。
そんな日々がしばらく続き、ラボクラスに進級。
7月。サッカー競技会(RLS)のプレゼンをパワーポイントを使って作成をする彼を見て
僕は本心すごいと思った。 入力は速いし、アニメーションの機能など完璧に使いこなして
いた。
「えっ、そんなことまでやれちゃうの? こりゃ、たいしたもんだわ!」
「これくらいどうってことないですよ。」
それから僕らの関係性が変わった。
彼は、感覚タイプでいうと典型的な触覚運動タイプ。
考え、見通しを立てることをする前に手を動かす。
まさに手で考えて作ってゆく。
パワーポイントの使い方もこのやりかたで自力で操作方法を習得していたのだ。
クラスがあがってアクティビティに考える要素が出てくることを少しつまらなく
感じていたのかもしれない。
定石を踏まず作り壊しを繰り返しているうちにタイムアップしてしまうのではないかと
ヒヤヒヤしながら彼を見ていることがあった。
しかし、ともかく僕は彼のこのパワーポイントを使いこなす能力を
本心から認めることができた。
そしてその後は彼のやり方を落ち着いて見守ることができるようになった。
彼はパソコンのツールはきっとどんなものでもあっという間に使いこなすように
なるだろう。
「ぜひ、みんなに教えてあげてほしい。」
その後、彼はファーストレゴリーグというロボットの競技会でリーダーを務めみんなを
まとめた。
その代ではひとり高校まで教室に通った。
高校では物理部の部長をつとめ、
現在難関医学部に進学し、医師への道を歩んでいる。